11月下北沢展示「Fullfill展」で発表した作品を、絵本にまとめて印刷しました。
知り合いや、欲しいと言ってくれた方のみへ販売しましたが、意図せず買ってくれた女性から感想をいただいたんです。
「自分の生きて来た人生と重なって、これ読んで泣きました。」
本当に、こんな人がいるんだなと思ってびっくりして、私は経緯を聞いてみました。
今まで辛いことばかりで、いつも夜に星を見て「私も星や月のように輝く人になりたい」と思って生きて来たそう(なんて綺麗な心!)。
そして、今は星のようにきらきら輝く立派な大学生に。生き生きとしてどこか安らかな表情のその女性は、嬉しそうに語ってくれました。彼女はきっと人生で大切な何かを見つけたんでしょう。
この物語は少年と星の物語。
星が私たち人間を象徴する。
色とりどりに輝く星たちが、闇に打ち勝って、少年とともに勝利の道を作って歩む。
そんな物語と重なる人、なかなかいない!
私は、「じゃあ、これは貴女のために描かれた作品ですね。」と答えました。
たしかに、そう。
万人に受けるような作品や、バズる作品、そうやって自分が栄光を受ける人は多いです。
でも私は、泣いているその一人のために描きたいし、癒しを受けたいその一人のために描きたいし、希望を得たいその一人のために描きたいし、私をここまで引っ張ってくれたその一人のために描きたい。
だから、今回のこの作品は、私にとって目的を成したことになる、ということ。
原価高いので笑、増刷はしませんが、またこういう作品を作っていこうと嬉しく思った1日でした。